大学院生の備忘録

備忘録とアウトプットの練習を兼ねて。

テキストエディタ「Sublime Text」

研究室の同期がお勧めのエディタ”Sublime Text”について教えてくれました。

特にRをのコードを編集・実行する時に、Rの中に入っているエディタだと色分けがしづらく、Notapad++だと実行時にRコンソール画面と行き来しなければいけなかったのが、色分けしつつ編集・実行を一つのブラウザで管理できることが大きな利点のようです。

 

[1] インストールと基本的な設定

基本的な設定の仕方は以下の記事にまとめてあります。


[tips][Sublime Text] Sublime Text 3をインストールしたらまずやること

ただ、この記事の「2-1. インターネット経由でインストール」の所は書いてある通りだとうまくいかなかったので、同期から教わった方法を以下に示します。

(1) sublime_testを起動する。

(2) ブラウザ上部のメニューバーから"View"→"Show Console"をクリック

(3) ブラウザ最下部に白い入力欄が表示されるので、そこにInstallation - Package Controlで "import ... ...write(by)"までをコピペして貼り付ける。(

[tips][Sublime Text] Sublime Text 3をインストールしたらまずやることに書いてあるコマンドもとても良く似ていますが、バージョンが古いのか上手く動かないみたいです。)

 

[2] Rのコンソール画面の表示

こちらもバージョンは少し古いみたいですが、同じやり方でRと関連付ける設定ができました。「ctrl+1」と「ctrl+2」でコンソールとエディタが行き来できるので、マウスを使わず「ショートカットで画面移動して貼り付け」という動作が楽みたいです。


Windows の SublimeText2 で R [ SublimeREPL パッケージ ] - けいれん現象の幽玄美よ

 

 

まだ他の物との比較ができている訳ではありませんが、しばらく使って感想を追記できたら良いなと思います。

 

[追記:2014/09/15]

Sublime Text のコンソール画面を使ってRのコードを回すと、経由するものが増える分、大きな行列などは表示が非常に遅くなるようです。Rのプログラム自体の処理速度が遅くなっている訳ではないと思うので、特にたくさん表示が必要な時以外は気にせずに使えるのかなと思います。

卒論で使える最小限のショートカットキー

自分が卒論を書くときショートカットキーをほとんど知らなかったので、今卒論を書いている後輩向けに覚えておくといい最小限のショートカットキーをまとめます。

 

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「元に戻す」 Ctrl + Z 

※+は「同時押し」という意味です。また、アルファベットは大文字で書くのが通例のようなので、大文字で表記してますが、別に[Ctrl + Shift + z]という訳ではありません。このあたりのことで機械音痴の自分は結構緊張してしまったので、念のため。以下同様。

「切り取る」 Ctrl + X

「コピー」  Ctrl + C

「張り付ける」Ctrl + V

「検索」   Ctrl + F

「上書き保存」Ctrl + S

 

※Wordはもちろん、たいがいのアプリケーション・ブラウザで使えます。

※「印刷」Ctrl + P というのもありますが、アプリケーションによっては詳細設定無しでいきなり印刷されることがあるので、自分はあまり使いません。

***************

あまり使わないですが、一応。 

「名前を付けて保存」Ctrl + A

「前に進む」    Ctrl + Y

**************************************************

 

自分が後で知って特に凹んだのは「検索」:Ctrl + Fでした。先行研究を漁るとき、全文読むかどうかすごく悩んだものですが、自分の関心のあるキーワードを検索かけることでかなりの労力を省けました。(※もちろんウェブブラウザでも、PDFの画面でも、検索可能です。)あと自分で書いている文章で「あのパート、どこに書いたっけ?」という時や「表現を差し替えたけど、どこか差し替え忘れてる場所ないか?」というときに便利です。コードを書いている場合には、特定の変数や関数を見つけるのに便利です。

 

 

Mendeley使い方

文献管理ソフト「Mendeley」。

Macだと「papers」が便利なようですが、お試し期間の間だけ使ってたところWidowsではあまり使い勝手が良くないように感じたので、無料のMendeleyを導入することにしました。

周囲に意外と知らない人も多かったので、ことあるごとに勧めているのですが、まとめサイト見ても機能の紹介が詳細すぎて結局どう使えばいいかわからないものが多かったので、半年くらい使ってわかってきた使い方を自分でまとめてみます。

(ネットで無料でダウンロードできます。研究者のSNS的な機能もあるみたいですが、とりあえず論文を書くときの使用方法のみまとめます。)
※より詳細な使い方は
を参考にすると良さそうです。
 
 
 
まず、一番のメリットは参考文献リストの作成の簡単さなので、そこからご紹介。
[出力編]
 
[1]Wordで論文を書いている場合
 
まず、Mendeleyを起動するとこんな画面が出てくるわけですが(文献データの簡単な入力の仕方は後述)、

f:id:AnEconGrad:20140109164631j:plain

 
これをwordのとなりに開いて

f:id:AnEconGrad:20140109195337j:plain

使いたい文献を選択して(Ctrl+左クリックで使いたいものだけ選択できる)、

f:id:AnEconGrad:20140109195414j:plain

 

ドラッグするだけ。

f:id:AnEconGrad:20140109195430j:plain

 
この表示される引用の形式は

f:id:AnEconGrad:20140109195910j:plain

 
で選択できます。
 
 
 
[2]TeX(LyX)で論文を書いている場合。
 
BibTeXを使って書誌情報を管理するのが楽だと思うので、MendeleyからBibTeXへの出力を見てみます。
 
使いたい文献を選択した状態で「File」→「Export」、
論文のTeX(LyX)ファイルが有るフォルダにBibTeXのファイルを作成します。

f:id:AnEconGrad:20140109200132j:plain

 
 
自分はLyXを使用しているので、LyXでのBibTeXの使用例を紹介します。

f:id:AnEconGrad:20140109200027j:plain

 

BibTeXのファイルと文書のファイルが同じフォルダに有ることに気を付けてください。
 
 
 
文書の一番下にBibTeXを挿入できます。

f:id:AnEconGrad:20140109200224j:plain

 

 

 

「追加」→「一覧」で新しく作ったBibTeXファイルを選択できます。
 

f:id:AnEconGrad:20140109200240j:plain


 

 
LyXでは下画面の右側のように表示され、目玉マークをクリックしてpdfに出力すると、下画面の左側のように出力されます。
(上の画面で「全ての引用文献」か「全ての書誌情報」かを選択できます。
下画面では「全ての書誌情報」を選択しています。「全ての引用文献」を選択すると、本文中で引用したものだけが表示されます。)

f:id:AnEconGrad:20140109165125j:plain

と、このように簡単に参考文献のリストを作成することができます。

 
 
データの入力はいくつか方法が有りますが、自分の中で今のところ一番楽だと思う方法を中心にご紹介します。
[入力編]
まず、よく紹介される方法として
①PDFを追加するときに自動的に情報を読み取らせる
というものが有ります。
PDFファイルをMendeleyの画面にドラッグするだけで登録できる上に、ファイルへのリンクも自動的に形成できるのでとても楽ですが、情報の読み取りが不正確なことが有るため結局目視でのダブルチェック・手動での訂正が必要で結局二度手間になってしまいます。
 
②「Save To Mendeley」というGoogle Chromeのアプリを使う
これを導入するとGoogle Chromeのブックマークバーに「Save To Mendeley」というアイコンが表示されるようになります。
論文のダウンロードサイト(各出版社の公式のサイトが良いと思います。)にアクセスした状態で、そのアイコンをクリックすると、サイトに記載されているその論文の情報が自動的に読み取られ、Mendeleyに登録されます。ただ、この場合も必ずしも正確にデータが反映されるとは限りません。印象としてはPDFファイルからの読み取りよりは正確なように思えますが、情報が不正確かもしれないという不安が有ると結局ダブルチェックする必要が出てきます。
また、ファイルへのリンクは「ファイルの追加」で別途行う必要が有ります。
 
Google Scholar の引用情報をインポートする。
自分はこれが一番安定しているように思えます。
また、ちょっとした工夫で楽にインポートができるようになるので、それを紹介しようと思います。
 
まず、意外と知らない人が居るのでGoogle Scholarの引用情報から。
論文の表紙とかを見ながら、手打ちで参考文献の情報をメモする人がいますが、
そんなことをせずとも論文を検索しているときに、

f:id:AnEconGrad:20140109172306j:plain

検索結果の下に出ている「引用」をクリックするとこんな画面が出てきます。
(※卒論だけ書く分には、これをコピペするだけでもいいかもしれません。
term paperや学位論文など複数書く場合にはMendeleyのような論文管理ソフトがより力を発揮するでしょう。)
 
ここで「BibTeXに取り込む」をクリックすると、下のような形式の書誌情報が表示されるのでそれをてきとうな名前のBibTeXファイルを作って貼り付けます。

f:id:AnEconGrad:20140109185130j:plain

 
情報を張り付けたBibTeXファイルを保存して、「File」→「Import」→「BibTeX」で、

f:id:AnEconGrad:20140109185748j:plain

 後は、さっきのBibTeXファイルを選択すれば、情報が入力完了。
このBibTeXファイルは繰り返し使えて、かつ、他の用途に使用するわけでもないので、
検索しやすい場所に作ってデスクトップにショートカットを張っておくと、
論文を検索したときにすぐその論文の書誌情報を保存することができて便利です。

f:id:AnEconGrad:20140109190914j:plain

 
以上、とりあえずの使い方だけまとめてみました。
皆さんの論文執筆が少しでも楽になりますよう。