Mendeley使い方
文献管理ソフト「Mendeley」。
Macだと「papers」が便利なようですが、お試し期間の間だけ使ってたところWidowsではあまり使い勝手が良くないように感じたので、無料のMendeleyを導入することにしました。
周囲に意外と知らない人も多かったので、ことあるごとに勧めているのですが、まとめサイト見ても機能の紹介が詳細すぎて結局どう使えばいいかわからないものが多かったので、半年くらい使ってわかってきた使い方を自分でまとめてみます。
(ネットで無料でダウンロードできます。研究者のSNS的な機能もあるみたいですが、とりあえず論文を書くときの使用方法のみまとめます。)
※より詳細な使い方は
を参考にすると良さそうです。
まず、一番のメリットは参考文献リストの作成の簡単さなので、そこからご紹介。
[出力編]
[1]Wordで論文を書いている場合
まず、Mendeleyを起動するとこんな画面が出てくるわけですが(文献データの簡単な入力の仕方は後述)、
これをwordのとなりに開いて
使いたい文献を選択して(Ctrl+左クリックで使いたいものだけ選択できる)、
ドラッグするだけ。
この表示される引用の形式は
で選択できます。
[2]TeX(LyX)で論文を書いている場合。
使いたい文献を選択した状態で「File」→「Export」、
自分はLyXを使用しているので、LyXでのBibTeXの使用例を紹介します。
BibTeXのファイルと文書のファイルが同じフォルダに有ることに気を付けてください。
文書の一番下にBibTeXを挿入できます。
「追加」→「一覧」で新しく作ったBibTeXファイルを選択できます。
LyXでは下画面の右側のように表示され、目玉マークをクリックしてpdfに出力すると、下画面の左側のように出力されます。
(上の画面で「全ての引用文献」か「全ての書誌情報」かを選択できます。
下画面では「全ての書誌情報」を選択しています。「全ての引用文献」を選択すると、本文中で引用したものだけが表示されます。)
と、このように簡単に参考文献のリストを作成することができます。
データの入力はいくつか方法が有りますが、自分の中で今のところ一番楽だと思う方法を中心にご紹介します。
[入力編]
まず、よく紹介される方法として
①PDFを追加するときに自動的に情報を読み取らせる
というものが有ります。
PDFファイルをMendeleyの画面にドラッグするだけで登録できる上に、ファイルへのリンクも自動的に形成できるのでとても楽ですが、情報の読み取りが不正確なことが有るため結局目視でのダブルチェック・手動での訂正が必要で結局二度手間になってしまいます。
論文のダウンロードサイト(各出版社の公式のサイトが良いと思います。)にアクセスした状態で、そのアイコンをクリックすると、サイトに記載されているその論文の情報が自動的に読み取られ、Mendeleyに登録されます。ただ、この場合も必ずしも正確にデータが反映されるとは限りません。印象としてはPDFファイルからの読み取りよりは正確なように思えますが、情報が不正確かもしれないという不安が有ると結局ダブルチェックする必要が出てきます。
また、ファイルへのリンクは「ファイルの追加」で別途行う必要が有ります。
③Google Scholar の引用情報をインポートする。
自分はこれが一番安定しているように思えます。
また、ちょっとした工夫で楽にインポートができるようになるので、それを紹介しようと思います。
まず、意外と知らない人が居るのでGoogle Scholarの引用情報から。
論文の表紙とかを見ながら、手打ちで参考文献の情報をメモする人がいますが、
そんなことをせずとも論文を検索しているときに、
検索結果の下に出ている「引用」をクリックするとこんな画面が出てきます。
(※卒論だけ書く分には、これをコピペするだけでもいいかもしれません。
term paperや学位論文など複数書く場合にはMendeleyのような論文管理ソフトがより力を発揮するでしょう。)
後は、さっきのBibTeXファイルを選択すれば、情報が入力完了。
このBibTeXファイルは繰り返し使えて、かつ、他の用途に使用するわけでもないので、
検索しやすい場所に作ってデスクトップにショートカットを張っておくと、
論文を検索したときにすぐその論文の書誌情報を保存することができて便利です。
以上、とりあえずの使い方だけまとめてみました。
皆さんの論文執筆が少しでも楽になりますよう。